今から約2万年前の最終氷河期の最盛期に、日本にも小さな氷河がいくつか生まれました。その氷河の痕跡であるカール地形が、南アルプスに4箇所、中央アルプスに6箇所、北アルプスに30箇所あるとされています。そして氷河の先端となるカール底の標高は、南アルプスで2,900m、中央アルプスと北アルプスでは2600mとされています。但し涸沢は2,300mまで下がっている

中央アルプスのカール地形で最も知られているのは千畳敷カールですが、その他に濃ヶ池カール、池の平カール、摺鉢窪(すりばちくぼ)カール、三の沢カール、極楽平カールがあります。他にもそれらしき地形として、駒飼いの池や空木平などがありますが、学者によって説が様々です。

カールかどうかは、モレーンが残っているか、羊背岩(ようはいがん)や、氷河擦痕(さっこん)があるか、側壁から落ちた岩石が運ばれて出来た堆石があるかなどによって判断されます。千畳敷カールには、氷河の末端の堆石とサイドモレーンが三日月状にあります。

カール地形とは、氷河の浸食によって山の斜面にできた半円形の地形で、「カール壁」「とカール底の二つ」に分かれています。7~4万年前と2万年前の7万年~2万年前の氷河期にできた氷河地形が、氷河衰退とともに現れました。

剣ヶ池と堆石堤
剣ヶ池と堆石堤

左側の堆石堤
左側の堆石堤