和合山

千畳敷カールから稜線に出るコースは2本あり、その1つが八丁坂を通り、乗越浄土(のっこしじょうど)に達するコースです。稜線に出る右手に岩峰があり、「和合山」と呼ばれています。昭和30年(1955)頃は、山頂に御幣形の祠が2つあり、千畳敷から望むと名にふさわしい岩峰です。

ロープウェイが架けられる前にはこの岩で岩登り講習会などをしていました。木曽上松町にある、駒ヶ嶽社務所所蔵の駒ヶ嶽由來記には、和合山には伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉冉命(いざなみのみこと)が祀られいると記されていて、双耳岩峰(そうじがんぽう)の頂に小さな御幣祠がありました。伊弉諾、伊弉冉は日本神話の最初に登場する夫婦神であり、和合は夫婦の絆でもあります。

宝剣山荘から前岳方面を眺めると高い山が見えます。この山を和合山と記している案内書や地図があるが間違いで、国土地理院の地図によれば2911mの測定点となっています。昭和2年(1927)発行の赤穂村案内記によれば、「勒名石から行くこと十三、四町で剣ヶ峰小屋に達する。此の間を『南口馬の背』」と記してあります。

駒ヶ嶽由來記 (pdfファイル、1069073バイト)

明治14年の絵図 (pdfファイル、1208017バイト)