深田久弥の百名山によれば、空木.空木.何というひびきのよい優しい名前であろう。もし私が詩人であったら空木という美しい韻を畳み入れて、この山に献じる詩を作りたいところだ。と記している。

空木岳の名称には、諸説がある中で以前は前駒ヶ岳と呼ばれていた、その名残が頂上より東方にある大岩に「駒石」の名称として残っていると言われている。池山登山道の池山小屋附近に「ノリウツギ」「ツタウツギ」が自生し卯の花が咲き乱れていることから大正末期に改名されたといわれている。又空木の東面の雪形が卯の花に似ているところからもその名がつけられたとの説もある。

内閣文庫所蔵の蕗原拾派の「宝暦六年駒ヶ嶽一覧記」(1756)の中で「うつぎヶ嶽」の名称がでてくることから、大正末期に改名されたという説には疑問がもたれる。私たちが空木岳に関わるようになった1958年ころまでの営林署の林班地図には「前駒ヶ岳」と記されていた。

蔦うつぎ
蔦うつぎ

糊うつぎ
糊うつぎ